「あ~、女の子って良いよな~」
ベッドの上で天井に向かって呟く。
「人の家に来てまで意味の分からんことを言うな、ウザ市」
人のベッドまで占領しやがって………。
「いいじゃん、女の子。可愛いし、男と違ってふわふわしてて柔らかいし」
手をワキワキさせて言う。正直、キモい。
「そんなにいいもんか?つーかお前が好きなの、どうせ胸とかそんなんだろ」
冷ややかな目で見る。
そんな視線も気にせずに、キラキラと眼を輝かせる。
「当たり前だろ!?ま、俺はお尻も好きなんだけどな~!」
「キモい、古市」
「いやいや、お前がおかしいんだって!普通健全な男子高校生なら興味あって当然!!」
そこまで威張って言うことでもないだろ。
古市は中学のときからこうだ。
年がら年中、口から出てくるのは『女の子』という単語ばかりだ。
ここまでくるとあっちの方が異常だろう。
「あー………恋してー……」
「あっそ」
さして興味が湧かない。
まあ、確かに年頃の男子としてそういったものに興味がないのはおかしいのだろうが………。
ありすぎる奴よりはましだと思う。
「恋はいいぞー?」
「何が」
「その子を見るだけでドキドキして、もう世界が薔薇色っつーか?ピンクっつーか!とにかく毎日が楽しい!!」
「興味ねーよ」
「……う~…………」
この手の話にはやはり全く乗ってこない男鹿にブスッと拗ねる。
……お前が楽しくないと、俺も楽しくないんだよ。
なんて死んでも言わないけど。
「お前は?何でそんなに恋してーんだよ。」
「え?」
逆に聞き返された。
少しでも興味を持ってくれたのだろうか。
「あー………」
「………」
俺がこんなに節操なしな理由を聞いてるんだろうな。
正直、自分でもよく分からないが………。
多分、
「…………恋したい年頃なんだよ」
「…………」
いやお前の場合ずっとだろ。
そうツッコミたかったがやめた。
その代わりに古市の寝転ぶベッドに座り、銀髪にそっと手を伸ばし撫でる。
「そんなに恋したいなら、」
「………?」
「俺に惚れとけ」
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男前男鹿君が好きだ!!!
古市もイチコロだぜww
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