なんとなく校舎を歩いていると誰かが倒れているのが見えた。
頭は銀髪。
そんなの一人しかいない。
「古市?」
近くに寄るとやはり古市だった。ぐったりとしていて息も荒く、苦しそうだ。
「……ッハ………ッハ…」
「おい、しっかりしろ」
「………ッ……」
「保健室連れてったほうがいいか」
「…………ッハ…」
返事はない。恐らく聞こえてないのだろう。
とりあえず連れていくことにした。
「つーか男鹿は何してんだ?多分知らねーんだろうが」
古市を横抱きにして移動しながら色々と考える。
「……………軽ぃな」
古市は細身で軽そうだとは思っていたが正直ここまでとは思わなかった。
女子よりも真っ白な肌はまるで真珠のようだ。
それになんといっても細い。細すぎる。
すぐに折れてしまいそうな腕を見ながら、何故男鹿が古市から離れないか分かった気がした。
「確かにこんなんほっとけねぇな」
男にしては可愛い顔してる、かといって臆病なわけでもない。
でも喧嘩はからっきし。
男鹿が考えないといけない部分はコイツが考えて、古市が喧嘩を売られたときは男鹿が手を出す。
そうやってバランスを取っているのかもしれない。
「………ん……」
保健室のドアをノックする。誰もいないのか返事はない。
鍵が開いていたため勝手に入ったがやはり誰もいなかった。
「とりあえず転がしとくか」
ベッドの上に古市を下ろした。
目を開けてはいないが多分起きているだろう。
「薬、薬っと」
薬の匂いが強い棚を漁る。
「つか何飲ませりゃいいんだ?頭痛薬?解熱剤?」
よく分からないから解熱剤にした。
「古市ー、大丈夫か?薬はなんかカプセルのしかなかったからカプセルでいいか?」
古市の反応を伺うと少し体を動かした。
体を起こそうとしているのか。
「別にそのままでいいぞ」
「………ッハ…」
そう言われて体から力を抜く古市を見ながら机の上に置いた水と薬を見た。
…………これ口移しってやつか。
ま、いいか。古市が相手なら初めてくらいあげても。
苦しそうな古市の頭を撫で、顎を持ち上げた。
冷たい水と同時にカプセルを口に含み、古市の唇に自分の唇を重ねる。
「っ!……………っ」
や、柔らかっ!!!柔らかすぎだろっっっっ!?
同じ男とは思えねぇ…………っ
古市の唇の柔らかさに驚きながら水とカプセルを移す。
「ん、んんっふ………」
「…………っ…」
くぐもって漏れてくる声が耳に響く。どうやら上手く飲み込めたらしい。
そのまま口を離そうとしたが思わぬ事態に固まった。
「ふ、ンんん………ふぁ」
「っ…………んぅ」
古市の舌が自分の口の中に侵入してきたのだ。
熱で熱くなった舌が自分の舌に絡んでくる。
「っ――――――!!!」
「ん、ンふ…………ぅん」
なっななな!古市!?絶対なんか勘違いしてんだろ!
多分………というか100%男鹿と勘違いして……………っっ
あ、くそ……………っ
「ん、んんふ、ん………」
なんとなく我慢出来なくなってゆるりと古市の舌に絡ませた。
口の隙間から漏れてくる色気ある声。赤く上気した頬に目尻に溜まった涙。
全てが自分を熱くさせた。
だが、ふと我に返る。
「…………っ!」
口を離し、宥めるように古市に触れる。
そのまま何かしでかしてしまいそうな自分を抑えて保健室から出た。
「あー……ヤベェな、熱ぃ……」
触れ合った部分が熱い。
俺を男鹿と勘違いしてたんだろうが………
駄目だ………
「これ男鹿にバレたら殺されんな………」
その後俺は男鹿に古市のことを伝えてからバイトに行った。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
東条さんはファーストキスの相手が古市でもいいと思ってます。
まああんだけ可愛い子だたらねえ。
ちなみにこれをきっかけとして古市に惚れますww
でももう古市が男鹿君のだってことは周知の事実だから、古市と話せるだけで幸せwみたいな感じですw
スポンサードリンク