男鹿は読んでいた漫画を閉じて、隣でゲームをしている古市に視線を移す。

「なぁ、古市」
「何?今っ、いいとこなんだけっど!ああぁあ!!?」

画面にはゲームオーバーの文字。ばかめ古市。
俺よりゲームを優先しようとするからだっつーの!

「うわっ!何だ男鹿!いきなり抱きついてくんなよっ」
「ん~……良い匂いする」
古市を抱き締めたまま、鼻を擦り付ける。

「ちょ、くすぐってーよ」
ははっと笑う古市が可愛いくて、つい押し倒してしまった。

「…………何やってんだ」
明らかに怒気を含んでいる声。
あぁ、やっちまった。

「………欲しくなった、古市が」
「いっつもあげてんじゃん」

つーか俺、お前のモノじゃん?

「古市」
「っい……、ぁ」

古市の首に吸い付く。
強く吸ったあと、そこを一舐めして離した。

「おまっ、痕!」
「いーだろ?古市俺のモノだし」
「そーだけど………」

いくらなんでも位置がまずい。
少しは考えろよ……

「男鹿……?」

「古市が、欲しい」

「…………さっきから言ってんだろ?俺はお前のモノだって」
何回も言わせんじゃねーよ!
恥ずかしいだろ!?

「ベッド行くか」
「は?」

何、もしかしてこの流れはそういう感じなわけ?

「古市ー………」
「……しょうがねぇな。全部やるよ」

ベッドの上で男鹿に手を伸ばす。古市のその手にそっと指を絡める。

「言われなくても、全部もらうに決まってんだろ」






お前の全部を俺に
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