今週はテスト前で部活がなく、のんびりと青峰と二人、屋上で過ごしているのだが………
なんだろう。
今日はやけに青峰っちが俺にべったりな気がするんスけど。
「なー、黄瀬ぇ」
「なんスか?」
「なんでもねぇ」
どうやら呼んでみただけらしい。
青峰が黄瀬を抱き込む形で座っている地点で、もう天変地異の前触れではと思うのに。
今が昼休みで屋上に誰もいないからいいものの、見られたときの気まずさを考えたら気が気ではない。
「青峰っち、今日なんか甘い……」
雰囲気がていうか、表情というか……
「あ?てめぇのが甘ぇよ。匂いも身体も、全部」
「う、わっ!?ちょっ!青峰っち!?」
後ろから耳朶を甘噛みされ、驚いて青峰の方へ顔を向ける。
「お前、もっと色気ある声出せよ」
「こ、ここ学校っスよ!?何考えてんスかっ!」
「何って………ナニだろ」
「ばっばか!って、ちょっ、何処触って……!」
服の中に手を入れられ地肌に触られる。
「やっぱ良い匂いすんな、お前」
髪の毛に顔を近づけてくる。
青峰の手といえば黄瀬のボタンを一つずつ外していく。
「あ、青峰っち!!ダメだって!」
ボタンを外す手の動きを制止しようと手を伸ばす。
仕方なく青峰は手を止め、代わりにギュッと黄瀬の体を抱き締めた。
「………青峰っち?」
「…………最近お前に触ってない」
そういえば、モデルの仕事が詰まっていてここ最近まともに話していないことを思い出した。
そのせいで自分も正直寂しかったのだ。
「………俺も、青峰っちと同じっスよ?」
「じゃ、何で拒否ってんだよ」
不機嫌な眼に睨まれる。
「……さすがに場所は選んでほしいというか………」
これでもバリバリの人気モデルなのだ。
もしものことがないわけではない。
「………キスはいいんだろ?」
拗ねたような声。
多分拗ねているのだ。
横暴で我が儘な彼が妥協している。
それだけで愛されていると感じることができた。
「ん………」
「黄瀬………」
どちらからともなく顔を近づけ、唇を重ねた。
「ふ………んっ………んっ……!」
もっと深くとでもいうように黄瀬の顔に手を添えて強く重ね合わせる。
「ぅ、ン………ふ……、っ………ん」
何かに掴まりたくて強く青峰の背中に手を回し、服を掴む。
「ぁっ……ぅ……、は、ぁ……っは………」
長い間合わせていた唇を名残惜しく一度離す。
「何で……止めるんすか……」
脱力して青峰の肩に顔を埋める。
「あー………、多分これ以上したらマジで止めてやれねぇから」
「え…………、あ」
青峰のソレの存在に気づき、サッと顔が青冷める。
それと同時に自分のモノも主張していることに気づいて顔が熱くなる。
「で、どうする?続きやんのか」
「………っ………」
「ん?」
青峰の耳元で小さな声で顔を真っ赤にしながら言った。
『部室で……………しよ』
「了解」
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