*『ペット』ってタイトルにあるけどエロとかそんなんじゃない
*青黄前提というだけで青黄要素は薄い
*赤黄赤っぽい表現有り
*最終的には超☆紫赤
*甘い






「赤司っち……?」


一瞬だけ触れた唇に固まる。
頭の中がグルグルと回りだし全く理解出来ない。
どうして今キスされたんだろう。
視点が定まらず挙動不審な黄瀬に赤司は呆れたようにため息をつく。

「別に少し興味が出ただけだ。深い意味はない」
「興味って……、赤司っちには紫原っちがいるじゃないッスか」
「敦はペットだよ、僕の」
「ペット……?」

ペットという単語に顔を歪めた黄瀬ににっこりと笑ってみせた。
黄瀬から数歩離れ、振り返る。

「もちろん、お前もだ黄瀬」
「お、俺は……」

違う、ペットなんかじゃない。
そう言おうとしたのにまた距離を詰めた赤司に、人差し指を突き付けられ止められた。
肩をビクリと揺らすと赤司が口を開いた。


「黄瀬、僕が言うことは?」


もはや合言葉のようなそれに唾を呑み込み、答えた。

「……絶対、ッス」
「そう、イイ子だ」

赤司は黄瀬の頭をさらりと撫で、朝練の荷物と鞄を持ち部室から出る。
黄瀬も続いて出た後、赤司が鍵を閉めた。
早く教室に行かねば遅刻してしまうというのに、走って行こうとする黄瀬を呼び止める。

「さっき、お前に興味があるといったが、それは青峰の興味対象がどんなモノか興味が湧いただけだから安心しろ。
お前自身に興味があるという意味じゃない」

「…………そっ…スか!じゃ行くッス!また放課後!」
「あぁ」




教室にはHRギリギリで着き、遅刻は免れた。4時間目が終わり昼食の時間。
黄瀬は紫原の席に昼御飯を持っていき一緒に食べようと促すと、欠伸をしながらいいよー、と許可を貰った。
紫原が取り出したのは健康とは程遠いものばかり。
まいう棒にキャラメル、ポッキー、ポテトチップス、板チョコ……と明らかにご飯として食べる物ではない。
突っ込もうか迷いながら諦め、話を切り出した。


「紫原っちは赤司っちのどこが好きなんスか?」


今朝のことがあってどうしても気になるのだ。何を考えているのか分からないし、超マイペース。
いや、キセキの世代は全員マイペースであるが、そのマイペース自分主義連中を束ねるキャプテンなだけに中でも最強自分主義だ。
そんな赤司を何故?と思うのは当たり前だろう。しかし返ってきた答えはまさかだった。

「えー?全部?」
「全部!?マジッスか!?」
「うん」

黄瀬は紫原の回答に頭を抱える。
分からない。全く分からない。
別に赤司っちのことが嫌いな訳じゃねーけど……!
むしろ尊敬してるし!だけど……………

「でも赤司っち、紫原っちのことペットって言ってたッスよ?」

それでも好きなんスか?と言うと紫原はポテチをパリパリと食べ飲み込で食べるのを一度止める。
指についた塩を舐めとりながら黄瀬をチラ、と見た。

「そ、赤ちんのペットだよ」
「えぇー……?」
「てゆーか、赤ちんは犬だって言ってた」

内心少し納得してしまった。
確かにお菓子をくれる相手なら誰にでも付いていきそうだし、欲しい物のためなら服従しそうだ。
そして飼い主に忠実という所も。自分もたいがい犬だと言われるがそう考えれば紫原も犬だろう。


「赤ちんはさ……」



******************************



『敦、こんな所に居たのか』
『………赤ちん?あー……お菓子食べたら眠くなって……』
『屋上で寝たら暑いだろう?』

確かに暑い。
寝る前は僅かに日陰だった場所ももう完璧に日が照り返していてかなり暑い。
眠っていた体を起こして日陰まで移動すると赤司も紫原の隣に腰を下ろした。
髪を撫でてくる赤司の手に頭を気持ち良さそうに擦り寄せる。

『敦は犬みたいだね』
『んー』
『いっそのこと僕のペットにでもなるか?』

赤ちんのペット…………
そうすれば一緒にいられる?
それなら


『いいよ。赤ちんのペットで』


『…………そうか』
『うん』

自分で言い出したことなのに赤ちんの口元に浮かぶのは自傷の笑みで。

『犬はさ、死に際を誰にも見せないらしい』

どうしてそんな話をするのか分からなかったが黙って聞いた。
いつの間にか撫でていた手も止まり、紫原の肩に体を預けている。


『でもお前は駄目だ。例え死ぬ時であっても姿を見せろ。居なくなるな』


赤司の声は澄んでいたが、触れ合っていた肩は僅かながら震えている気がした。
また何かあったのかもしれない。
この人は完全自分主義で生きていると言われてはいるが、全ては皆の勝利のため。
そのために下す判断に私情は挟まない。その分溜め込むことも少なくない。


『俺が犬だったら、赤ちんはウサギだね』
『は?』
『ウサギは寂しいと死ぬって言うけど、ぶっちゃけストレスで死んじゃうんだって』
『あぁ』


『だから、赤ちんもあんま溜めすぎないで』


勝手に縛って勝手に居なくならないで。


赤司は一瞬きょとんとした顔をしたが直ぐに可笑しそうに笑った。
赤司が笑うと紫原も自然に笑みが溢れる。



********************************



「やっぱ、何でもない」
「えーっ、何スか!気になるっスよー」
「赤ちんのことは俺だけが分かってればいーの」
「ていうより紫原っちにしか分かんねーと思うッスけどね」
「うん」

嬉しそうな紫原は幸せそうで、滅多に見れない表情に黄瀬は照れ臭くなる。


一応ラブラブなんだなー………
赤司っちは弱いとこ直ぐ隠しちゃうけど紫原っちには見せてんスよね、多分。
青峰っちは自信家過ぎて弱ったとこがないから楽しくないッス。


「黄瀬ちんは?峰ちんのどこが好きなの?」


紫原の質問に黄瀬は笑って答えた。


「全部っス!!」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――

初挑戦の紫赤。うおおおおおお!!!!!
これで合ってんのか分からない!!!!!何かもう難しい!!!!!
そして青黄要素薄い!!!ごめんなさい!!!

赤司様まじ赤司様だけどやっぱキャプテンとしてそれなりに溜め込んでるよねっていう話
親コロハサミ様でもやっぱり色々あるんだよね!そんな赤司様が大好きです!!

どうでもいい話ですがタイトルに『ペット』って入れるの迷いました^^;
ペットって響きエロイんですもん←
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