最近、黄瀬が妙なゲームを持ち掛けてきた。
それは言うまでもなくバスケ関連だけど。



「今日もすんのか」
「当たり前っス!今日こそは勝つ!」

ゲームの内容はこうだ。
黄瀬が1on1で俺に勝ったら付き合う(ヤるこみの)。
俺は勝ち続けてソレを阻止する。ぶっちゃけ俺は勝っても何の得もねぇけど。

「お前、俺と付き合いてんならもっと強くなれよ」
「青峰っちが強すぎるんスよ!でも付き合いたいのは本当っス!」
「あ、そ。何でもいーからさっさとヤんぞ」
「ヤるとか青峰っち大たーん!っいて!」
蹴られた。

「お前が先攻?」
「先攻!」
ボールを持って青峰と向き合う。
「…………いつでもこいよ」
「言われなくてもっ」

あぁもうマジでやばい。
青峰っちのこういう時の眼、本当に格好良い。
ゾクゾクするっス。




―30分後―

体育館の床に崩れた。

「………っハァ……ハアッ…………」
「お前、20本以上しといて全敗って………」
「うっ………うるさ………ハァッ………」

酸素を多く吸い込む。
足に力が入らず、そのまま床に寝転がる。

「う―………青峰っちのばかっ……俺だって勝ちたいんスよっ?」
「はいはい、分かってるって」

黄瀬は不貞腐れたように青峰から顔を逸らした。
顔をぷうっと膨らませた姿が可愛いくて髪に触れる。

何んだと黄瀬が視線を青峰に戻すと口元が緩んでいるのが分かった。

「?」
「黄瀬、」
青峰の顔が迫る。
キュッと反射的に目を瞑ると同時に唇に柔らかい感触。

「!」
咄嗟に目を開けると自分に唇を重ね合わせている青峰が目に入った。

「………っ」

目をまた閉じてその感覚に溺れる。
啄むだけのキスが心地好い。

「………ぁ…………」

どれぐらいそうしていたのか、青峰の方からそっと離れる。

「………帰るか」
さっさと自分だけ黄瀬を置いて立ち上がる。

「ちょっ、ちょっと待って//////」
顔を真っ赤にした黄瀬に呼び止められる。

「何で………キスっ……//////」
唇を押さえている姿が可愛いくて距離を詰めてまたキスする。
今度は一瞬だけ。

離れた後に至近距離で言った。



「頑張ったごほーび」



ニカッと笑って黄瀬の頭をグシャグシャに荒らす。


部室のロッカーに向かう青峰の姿に向かって呟く。

「もしかして…………ゲームじゃなくて」





「普通に告白すれば良かったんスか………?」

スポンサードリンク


この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。

よろしければ


拍手お礼文でおがふる置いてます