強豪校vs強豪校。
どちらも全国区。
帝光バスケ部全員で観戦にきている。
「楽しみっスね、青峰っち!」
「こんなん別に見に来る必要ねーだろ」
「例え勝てる相手であっても油断ならないだろう。貴様には人事を尽すことが足りないのだよ」
「うっせぇ、なのだよ星人」
「なっ!?」
「二人ともうるさいです」
緑間の隣に座っている黒子からの苦情。
試合まであと10分ある。
「でも、やっぱ強いでしょ。全国区だし」
「俺達のが強ぇよ」
気だるげに言う。
「………ま、そうかもっスね」
なんたってウチには最強のエースがいるし。
青峰っちが負けるところなんて想像出来ないっス。
あ、試合始まる。
両チームが整列しているところが目に入った。
「どっちが勝つと思うっスか?」
「知らねーよ、興味ねー」
「青峰っちそんなんばっか」
ぶーと文句を垂れると、頬に手が触れた。
その手の主は隣でどうでも良さげにしていた青峰。
「菓子のカスついてんぞ」
「っえ!取れた?」
「おー、さっき紫原にもらったやつか?」
取ったカスを自分の口に運ぶ。
それが妙に照れくさい。
一応恋人同士だから普通と言えば普通なのだけども。
「ありがとっス」
「どーいたしまして」
ちょっと目を離した隙に試合は進んでいた。
10対15
良い試合だ。
そろそろ見ることに集中しようと、目を見張る。
だが今度は手に別の体温を感じた。
「…………?」
大きな手が自分の手に触れている。
視線を試合から手元に移すと、青峰の手が自分の手を握っていた。黄瀬の手の上に重ねるように包んでいる。
「あお、みねっち……?」
「…………」
恐る恐る声をかけるが反応がない。
聞こえているはずなのに。
今はこのままって意味?
分かんないっスけど………、そうだといいな。
「…………////」
「………………」
お互いに何を思ったのか、手を一瞬離してから指と指を絡ませるように繋ぎ直した。
指の根元まで握り合う。
「…………///」
この試合が終わるまでどうか皆に気付かれませんよーに!
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