事務所に行くときとか、色々。
その日によって電車を使う。
「………」
電車に乗る度に見る定期入れ。
いつみても同じ顔で笑ってる。
「これ、ホントにベストショットっスね」
写真に笑いかける。
駅のホームのイスに腰掛けて定期入れにそっと唇を寄せた。
どうせ誰も見てない。
そう思ったのだが、一番最悪な人物に目撃されてしまった。
「恥ずかしいことやってんなよ」
定期入れをスッ、と取られる。
「こーゆーのはイヤ?」
不敵に笑い、目の前に立つ男を見上げる。
「悪くはねーよ。でも、どうせなら本人にしとかねぇ?」
「そっスね。………じゃあ」
立ち上がり、そのまま青峰にキスした。
プルルルルルルル…………
『四番乗り場に、まもなく到着致します』
「電車来たな。行くぞ」
「ん」
手を引かれるまま付いていく。
あんたのこんな笑顔はもう見れないけど、笑顔の他に色々な顔を知ることが出来た。
俺はそれだけで満足してるし今のままで構わない。
「青峰っち」
「今日、いっぱい思い出作ろ」
「おぅ」
今の顔も好きだけど、
君の笑った顔が大好きでした。
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