*今更ですが本編を読んでいないと分からない部分もあるかも?








男鹿が目を覚ましたと聞いたから部屋まで出向いたのに、何故か男鹿とベル坊の中身が入れ替わっていた。

「お前次から次へと問題持ってくんなよな…………」
「まさかこうくるとはな………予想外だったぜ」
「もうマジ最悪」
「お前には別に迷惑かけてねぇだろ」


かけてんだよ!
お前が目覚ましたら言おうと思ってたのにそんな姿してるときに言えねーだろうが!!
俺の計画が台無しだ!!

なんて言えるわけもなくドブ男っちゃまの頭をわしゃわしゃとかき混ぜた。

「にしても………子供ってよく見てるよなぁ」
「ダブ?」
「男鹿が俺殴ってるとこ覚えてくれてんのは問題だけど……、やっぱ親の背を見て育つのか」

中身がベル坊とはいえ、男鹿を撫でるのは少し緊張するがベル坊は気持ちよさげだ。
可愛いな…………
ドブ男っちゃまを放置してベル坊ばかりを相手にしているとまた殴られた。

「ってーな!何すんだ!!」
「ベル坊だけ構うな!」

「テメェはガキか!!」
「今はガキだ!!」
「ダーウィーっ!!」

「貴様等下らぬことをしておらずに早く教室に戻るぞ。早乙女を待つのだろう」
「おぅそうだな。いいかベル坊、なるべく物憂げに儚い感じで頼むぞ?」
「ダッ!」
「………馬鹿だろ」



教室に入ってからというものベル坊が中身の男鹿はとてつもなくキモい顔をしている。
なんだそのキラキラな目は。 一体自分にどういうイメージを持ってんだか…………
しかもその顔でこっち向くな、誰だお前。

古市が失笑しているとドブ男っちゃまが古市の机の上に乗り移ってきた。
そして何か用かと小首を傾げる古市の膝に乗っかる。


「なに…………」
「なんとなく?」
「………んじゃ、俺もなんとなく」
「おっ?」


ドブ男っちゃまの体に白い細い腕が回る。
ぎゅうっと痛くない程度に抱き締められ、男鹿は何と言っていいか分からないが離れるのも惜しく、大人しく抱き締められる。

古市コイツわざとか? 元の体だったら今すぐにでも抱き締めかえしてやれるのに。
クッソ…………!何でこんな手足短ぇんだっ

古市を…………腕の中に閉じ込めたい。
こんな体じゃなけりゃそれが出来んのに。



「よぅ古市、なんだ今日はお前がベル見てんのか」
「あ、東条さん。バイトは終わったんですか?」

「?」

「あぁ、早く終わったから来た」
「そうなんですか」

「んん?」


あ?コイツ等こんな仲良かったか? つかそんな接点無かったくね?
何でテメェは警戒心ゼロで笑いかけてんだよ、それは俺以外に向けたらダメだろ
お前のそんな顔を見ていいのは俺だけだ。


「ベル、んな険しい顔すんなよ。俺のこと嫌いになったか?」

俺の頭を撫で繰り回す東条の手を払って古市の腕に抱きつく。
東条はベル坊に完全に嫌われたと思い、ショックで佇んだ。
その様子をざまぁみろと鼻で笑い古市を見上げると何故か頭を叩かれる。


「おっまえは…………!東条さんはお前のことベル坊だと思ってんだぞ!?そんな態度とんな!」
「んなの知らねぇよ」
「東条さん可哀想だろうがっ」

「つーか、なんで古市は東条の肩持ってんだよ」

「………それとこれとは別だろ」
「別じゃねぇ」



「ぼっ、坊ちゃま!?」
古市とドブ男っちゃまが睨み合う中、ヒルダの声が上がったと思ったらベル坊が教室を飛び出していった。

「ちょっ、アイツ俺の体で何処に行く気だ!!追いかけるぞ!」
「分かってるよ!」




「なっ………!」


はあああああああああああああ!!!!!!????

三人でベル坊を追いかけていくとベル坊が邦枝に抱きついていた。
正面からガッシリと腕を回して熱烈的に。 邦枝から叫び声が上がる中古市も内心叫ぶ。
いくら中身がベル坊だといっても姿は男鹿なのだ。
しかも邦枝は男鹿のことが好きなのに、古市からしたらたまったものではない。

ふざけている。

羨ましいとかそういう問題ではなく、嫉妬せずにはいられない。



「また逃げたっ!!追うぞ!!」
「えぇっ……!?」

ベル坊捕獲に付いてくる邦枝先輩を横目に見ているとヒルダも邦枝先輩を睨んでいた。
どうやらベル坊が邦枝先輩に抱き付いていたのが気に入らないらしい。
邦枝とヒルダの間で上がる火花にも知らずに男鹿はベル坊のことだけを考えている。


俺は…………男鹿のことだけを考えている。



「男鹿…………」
男鹿を小さく呼んだ声は届かない。




「やっと追い詰めたぜ!!」

屋上のフェンスに乗っかるベル坊を前に女二人の火花が散る。
ベル坊の取り合いのようだがもはや男鹿を元に戻すという概念は消えているようだ。
男鹿を腕の中で抱きながら複雑な思いのまま二人を眺める。

「はぁ…………」
「……………?」


何か古市テンション低ぃな。
俺なんかしたか? ………まさかまだ置いてったこと根に持ってんのかよ。
そーいやまだ謝ってなかったか。いやいや、謝る必要ねーだろ。
俺は古市のタメを思って置いてきたんだぞ?感謝はされても謝る必要ねーじゃん。
古市の顔を伺うと酷く険しい顔で邦枝を見ていた。
いつものキラキラした目なら分かるが女子をこうも険しい顔で、しかもまるで睨みつけているような古市を見たのは初めてな気がする。



………あぁ、そうか。

俺の体でベル坊が抱きついたからか。
嫉妬ってやつな。 つってもアレ俺じゃねーし。
古市バカ。
俺が古市以外の奴にそんなことしたいわけねーだろ。
仕方ねーから俺様直々に教えてやろうじゃねーか。


「ふるい「ダーブーっ!」


ぎゅむっ


「…………っ」
男鹿(ベル坊)が邦枝に抱きついた。
しかも頬を擦り寄せている。



やめろベル坊おおおおぉぉぉおおおおおぉぉぉおおおお!!!!!!!!



「ごめんベルちゃんやっぱ無理っ!!」
「坊っちゃまから離れろ邦枝ああああああああああっっっっ!!!!!!!」

三人からの攻撃をまともに受け、男鹿の体はボロボロ。
運悪くその瞬間に元に戻った男鹿。




「い、一応一件落着………なのか?」
古市は一人言のように呟いた。





その後は男鹿を保健室に連れていって、魂の抜けたような男鹿を手当てしてやった。

「………………にしてもなんでベル坊はあんなに邦枝先輩に慣ついてたんだ?」

男鹿に聞いたところで返事は返ってこないのだが。
でもあんな頬擦りするなんて今まで見たことない。

どうして?

頭の中にフッと一つの答えが浮かび上がった。


「……あ………………、いやでも……」





『今お前は俺なんだ。だったら俺らしく振る舞え』





男鹿がベル坊に言っていた言葉が脳内に引っ掛かる。

まさか、そんな……………




「違う、よな…………?」


―――――――――――――――――――――――――――

最後らへんはただの古市の被害妄想が爆発しました・・・・・・。
そして次から本当にシリアス入れよう、うん。

というかこれ思いっきりネタバレとか入るけどアニメ派の人には分からないとこかなりあるよね・・・・・
ごめんなさい。
もう知っているのが前提で話書いてるのでそこらへんは妄想力でカバーしてあげて下さい;

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