*アニバブネタ有り








姫川が金にものをいわせて、かなり卑怯な方法ではあるが焔王とのゲーム勝負には勝利出来た。
そして焔王達が隣の部屋に居たことが分かったが、発見したところを連れ込まれてしまった。
いや連れ込まれたとかそんなエロイ響きあっても実際は全くエロくないんだけどね。
ていうか今目の前でとんでもバトル見てて実況してる暇なんかない。




「ヒルダさん強ぇ…………」
「さすがヒルダ姉様……!!」

侍女悪魔三人をいとも簡単に圧倒してしまうその強さに見とれていると、悪魔が現れた。

見た目的にも強そうだ………
ヒルダさんこんなの相手に大丈夫なのか!?


「古市、ラミア、下がっていろ」
言われるまま数歩下がってヒルダを見守る。



「…………え、マジかよ」

ヒルダが黒い何かを纏ったかと思ったらそれが悪魔に伸びて絡みつけ、そのまま吹っ飛ばした。
古市もラミアもヒルダの強さに驚愕し、口が開いたまま塞がらない。 強いとは思っていたがここまで強いとは思わなかった。
ヒルダを崇拝しているラミアでさえヒルダの実力を知らなかったようだ。


「………………っ」

吹っ飛ばした悪魔を追って屋上に向かうヒルダを見上げていると残っている悪魔が自分達を睨みつけている。
これはヤバイんじゃないだろうか!そう頭が危険信号を発していても足が震える。


逃げないと……
逃げるって…………何処へ?





「おいコラァっ!!テメェ等が悪魔野学園か!!」

姫川の声が悪魔との空間を突き抜けたことでハッと辺りを見ると、石矢魔の皆がいた。



「ヨルダさんの術が解けたから、か…………。良かった……!」


いやいやいや、全然良くないだろ!!
だってこれ…………皆死ぬかもしんないじゃんっ!
どうしよ………俺が巻き込んだから?



自分を責めても今更仕方ないが、なんとか皆を逃がしたい。
そう思った瞬間、激しい音を立てて窓が割れた。

「「「!!!」」」

「よぉ」



「と、東条さん!!?」

窓が割れたと同時に映画のワンシーンのように東条が外から入ってきた。
どうしてそんな所にいるんだとか色々思考が回るけどそんなことを聞くよりも、今は安心感のほうが強い。
この人なら何とかしてくれるような、そんな確信を持ってしまう。

「ア、クマ!!って奴か?」
「クマ?」

何で今クマが出てくるんだろう………いやそんなことはどうでもいい。
もしかしなくても助けに来てくれたんだよな………?
古市が東条の顔を食い入るように見詰めていると、無邪気に笑った。


「困ってんだろ?俺、助けるっつった」

「あ…………」




『俺がお前を好きだっつーのは忘れんな………、また何か困ったことがあったら来い。俺が助けてやる』




「あり、がとう………ございます」
「おう」

きっと今、俺の顔は赤いんだと思う。 だけど隠すことも出来なくて、ただただ熱が上昇する。
だって俺はもう東条さんを自分の問題に巻き込みたくなかったから、この戦いに誘うことも考えていなかった。
この人は優しいから頼めばすぐに駆け付けてくれたかもしれない。
でもそれが思わせ振りな態度になるって分かるからしなかった。

…………いや、こんなの言い訳にすぎない。
本当は…………


東条さんへの気持ちを少しでも認めてしまいそうになるのが怖かったから。
だから逃げた。

…………最近逃げることしか考えてないな、俺。
こんな俺の何処を見て好きになるのかよく分からないが、好きになるのに理由はいらない。




「古市」
「っ」

東条に頭を引き寄せられ、額が東条の肩口にぶつかった。


「お前は先に行け。後は俺に任せろ」
「……………っありがとうございます!!」

東条達を置いてヒルダのいる屋上へラミアと走る。
走る最中にラミアに東条のことを聞かれたが、てきとうに誤魔化した。
東条に任せておけば大丈夫だから、とラミアの頭を撫でて。


「……………」
何となくだけど男鹿の気配っていうか、何かそんなものを感じる。
近くにいる気がするんだ。

悪魔であるラミアなら“気”とかそういうのが分かるんじゃないかと思って聞いてみた。


「男鹿の気配とか………分かる?」
「はぁ?何で私があんな奴の気配分からなきゃいけないのよっ」
「そーですよねー」

「…………………別に分からないわけじゃないけど……」

少しどもる所が可愛い。 決してロリコンではないけども。
ラミアは古市を横目に見てあまり言いたくなさげに口を開いた。


「………多分近くにいるんじゃない」
「………………そっか」


もう少し。
もう少し…………


案外この屋上に居たりしてなっ!とラミアに笑いかけるとしかめっ面をされた。


(そんなに男鹿のこと気にしないでもいいじゃない。 私だってずっと一緒にいたのに………)


ポソ、と溢したラミアの言葉は古市の耳には届いていなかった。



「……………っハァ」
屋上に息を切って上がる。

後もう少しの所で自分の上に人影が差した。
顔を上げるとよく見慣れていた特徴的な髪型に、自分を守ってくれた背中に懐かしさが溢れてくる。





「――――――――……男鹿……」





心臓が壊れそう。 ドクドクと脈打つ全身に電流が走った。
雷に打たれたと言っても過言ではない。

この際アランドロンの存在は無視してもいいだろう。
でも……!!!


「アランドロン武器みたいになっとる!!!」


ごめんなさい。 ツッコミとしてスルー出来ませんでした。
……………俺だって感動の再会したかったよ。


「お?古市じゃねーか」
「じゃねーよ!!!」


ふざけんなよ馬鹿。 こっちがどんだけ会いたかったと思ってんだ。
お前は邦枝先輩と一緒で色々あったかもしんねーけど俺は…………

いや…………人のこと言える立場じゃねーか。


「男鹿に謝んねぇと…………」
ポツリと聞こえないぐらいの声量だったのに男鹿はこっちを振り向いた。

真面目な視線を向けられ、俺も視線を外せない、というよりも外させてもらえない。
目付き相変わらず悪いな、とかそういうことしか思い浮かべれないくらい緊張した。
男鹿の視線に釘付けになったのなんて一体いつ振りなんだろうか。

「おいエラ!ちょっとそこ動くなよ!」

男鹿はヘカドスに言葉を発して、フェンスからアランドロンを掴んだまま古市の方へ飛び降りた。
急に近くに来た男鹿から古市は驚きで数歩下がるが、男鹿がそれより距離を詰めて左腕で古市の肩を掴む。
古市がなんだよ、と言う前に男鹿が先に話した。


「ソッコーで倒してくっから待ってろ」
「お、おぉ……」


「それから…………」

男鹿は古市の顎に手を寄せて軽く持ち上げ、至近距離で古市にしか聞こえない声で言った。








「お前は俺だけ見とけ」







鼓膜に残る声に心臓が震えた。

――――――――――――――――――――――――――――――――

まさかのアニバブが東条さん出してくれたのでアニバブネタ込みの話になってますw
今回も結構いきなり話が飛んでます。若干ラミ→古表現w

そして男鹿古やっと再会だよ・・・・・・!!ここまでくるの長かった!!!
だがしかし多分まだ半分くらいのストーリーしか進んでません・・・・・・・・;

もうのんびり書こうかな・・・・・・ゆっくり休みたい




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