「青峰っち!!ただいまっス!!」
ガチャン
後ろのドアを閉めながら中にいる愛しい恋人へ向けて呼び掛ける
『キセキの世代』の全員が出場したW.Cから3年
俺達は大学生になった
そしてオレも青峰も東京の大学志望だったため
それを期に同居(同棲?)をしていた
少しだけ昔の事を思い返してみよう
***
青峰はWC以来、少しずつ昔の青峰に戻っていった
そのきっかけを作ったのがオレではなく火神といいかとに不満はあるが
それでも戻ってくれたことは素直に嬉しかった
だからこそ、大学にはいかずプロを目指すために留学なり何なりするのかと言う不安があった
中学の頃も付き合ってはいたが、だんだん変わっていく青峰を前に耐えきれなくなり
一度はその手を手放した
そして
その事をすぐに後悔した
手放さずに、自分が昔の彼を取り戻せば良かったのではないかと
それでもやっぱり
どんどん変わって、孤立していって、自分とまで距離を置き始めた青峰が
怖くて、不安で、悲しくて
オレは逃げ出した
彼も、それを引き留めようとはしなかった
そのまま、青峰を忘れるために県外の高校へ進んだ
でも、いくら忘れようとしても、忘れることが出来なくて
そんな自分がいやで
でもどうにもならなくて
そんなとき、IHで青峰のいる桐皇学園と戦うことになって考えた
ここで青峰を倒せば昔の彼にもどってくれるかもしれない……
でも結果は負けに終わった
憧れるのはもう止める
そう決めた。けど、勝てなかった
決心したのに
それでも憧れて焦がれて止まない
そんな自分の弱さが原因で……
試合終了後
一人になれる場所を探していると前から青峰が歩いてきた
そのまま通りすぎようとしたがむりだった
そんなことするつもりはなかった
けど体が勝手に動いていた
自分の手が青峰のジャージの裾を掴み
そして、涙がこぼれていた
どうしてそんなことをしてしまったのかは分からない
無意識でしてしまった行動に内心かなり慌てていた
流れる涙もそのままに俯き黙っていると上から声が聞こえてきた
『何か用か。言っておくが今の試合で言うことなんて『違う』……じゃあ何だよ』
青峰の声を遮り否定するが、自分でも理解できていないため言葉に詰まった
……いや、理解してないんじゃない
したくないんだ。
『…き』
『はぁ?』
『ごめっ…、でも、やっぱり好きで…忘れ、られなくて……ほ、ホント、ごめ…』
途切れ途切れに、それも鼻もつまっていたため聞き取りずらかっただろう
しかし、そんな言葉を必死に紡いでいたらそれを遮られた
青峰に、抱き締められていた
『なに…』
『何でだよ』
『………?』
『俺は、このままじゃお前を傷つける。そう思って手放した。お前も、そのままオレの前からいなくなった
俺はこれでいいんだって、自分に言い聞かせて今まで……
なのに、何でお前は
そんな辛そうな顔して泣いてんだよ……!』
ギュウとオレをきつく抱き締めながら青峰が言った
そこ声は、微かに震えていた
オレだって、何でこんなに辛いのか何て分からないし、探してみても答えは1つしか見つからなかった
『好きだからっスよ…』
微かに、青峰の腕の力が緩んだ
オレは気にせずそのまま続ける
『オレ、どんどん変わってっちゃう青峰っちが怖かったんス。
いつか、本当に捨てられるんじゃないかって。
不安でしょうがなかったからオレもアンタから離れようと思った。
でも、今は違う』
ピクッと青峰が反応する
『好きだから、側にいたいと思うんス。好きなら、どんなに辛くても、苦しくても、逃げちゃダメだって』
そう言いながら
今まで自分の体の横にあった自分の腕を青峰の背に回した
『本当に、いいのかよ』
今までずっと黙ってオレの話を聞いていた青峰が聞いてきた
『いいに決まってるじゃないスか!!むしろまた離したりしたら許さないっスからね?』
そう言って
青峰と数ヵ月ぶりにキスをした
***
……いやぁ、思い返してみると結構シリアスっスねぇ
でも安心してください!!
今では周りがひくほど(いや、実際は引いてないっスよ?…多分)ラブラブっスから!!
長ったらしい話しはここまでにして
大学生兼モデルという仕事を頑張ってきたのでそろそろご褒美を貰おうと青峰っちのいるリビングのドアを開ける
さっきは返事が無かったってことは何か夢中になっているか
それとも出掛けているのだろうか
……それだけは悲し過ぎるんで勘弁っス!!
「青峰っち~?」
声をかけながら中へ入り進んでいくと
ソファのところに見知った青い髪が見える
ゆっくり近付いてみると、青峰はとても気持ち良さそうに眠っていた
え?ちょっと待って、
めちゃくちゃ可愛いんスけど…!!
普段や情事の後はいつも青峰の方が先に起きていて、寝顔を見られるのは凄く貴重なのだ
いつも、寝ている間にアトをつけられていて
その事についてはよく怒っていたが……
その気持ちが凄くよく分かった
こんな風に無防備に寝られると
この人は自分のものだ
と主張したくなる
「……つけちゃお」
呟いても起きないところを見ると、かなりぐっすりと眠っているようだ
そのままゆっくりと青峰の鎖骨付近に顔を近づけ
強めに吸い付く
すると肌が元から黒いため、分かりづらくはなっているが
そこには確かに自分のつけた独占欲の『証』がついていた
それを見た瞬間
何だか急に恥ずかしくなってきて顔が赤くなったのが分かる
青峰が起きる前に手を洗ってきてこの熱をひかせよう
そう思い移動しようとするとグンッと腕を引っ張られる
「っ~~~~!!」
バフッとソファに倒れ込む
ソファといえど勢いよく
しかも不意討ちでやられたら痛いものは痛い
つい閉じてしまっていた瞼を開けると
結構近くに青峰の顔があった
…いやいやいや、何冷静に状況把握してんスかオレ!!
これってかなりまずいんじゃ……??
「寝込みを襲うたぁいい度胸だなぁ??黄瀬。」
あ、やっぱり
「てか起きてたんスか!?」
「お前のおかげで目が覚めたんだよ」
ついさっき自分のつけたアトを指差しながら言う青峰にさらに顔に熱が集まるのを感じる
「どうした?自分から誘ったくせに随分顔が赤いぜ?」
「な、仕様がないじゃないスか……てか誘っ…!!?/////」
「うっせぇよ。お前に拒否権何ざねぇしな」
「何スか、それ…////」
少しだけ反論をするが青峰はさして気にした様子はない
さっき昔の事を思い出して少し物悲しくなったことは確かだし
明日はモデルの仕事もなしい……
まぁいいか
なんて
やはり今夜もながされていく
今も昔も、そしてこれからも
変わらずこいつに振り回されるんだろうな
でもまぁ、それも悪くない
そう思い
少しだけ、微笑んだ
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感想遅れてしまってごめんなさい;
青黄の過去話が大好物な上、復縁青黄も大好物な私にとってmgmgペロムシャアするしかない話ありがとうございました*^∀^*
甘くないだなんてそんな!!!!十分甘いですよ!!!
受けが攻めに痕付けるのって可愛くて好きですw
mrmrしちゃいますよねwwwうふふ
あああああああきーちゃん可愛いよおおおおおおおおおおお
最近甘い話が書けなくなってしまったのでとてもイヤされました^^
本当に素敵なお話ありがとうございました!!!!
これからも仲良くしてやってください!!!!
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