俺は正直、男兄弟が欲しかったんだ。ちなみに兄貴のほう。
だって男同士ならエロトークめちゃくちゃ出来て楽しいだろうし。彼女とかの話で盛り上がったりさ。

兄貴が良いって思ったのはやっぱ頼りがいのある人が居てくれた方がいいから。
何かに困ったり迷ってるときとかに相談乗ってくれたりするような兄。

やっぱ年上の男は格好いい。


そして最近、ちょっぴり兄弟になってみたい人がいる。







「古市ー、何さっきから東条ガン見してんだよ」
「はっ!?ちっ、違いますよ姫川先輩!」


そう、兄弟になりたい人は東条。
最近は知らず知らずの内に見てしまうことが多く、誰かに怪しまれるかもしれないと思ってはいたが……………
さすが姫川先輩。 この人は鋭いから直ぐに気づいたみたいだ。

でも男鹿がいる所で言われなかったからちょっと安心。



「なんだ古市。俺に用か?」

わざわざ席を立って俺のとこまで来てくれた。
たったそれだけのことが嬉しくて自分も席を立つ。


「いやっ、用っていうかっ……なんていうかっ……」
「ん?」


男らしく笑いかけられて本当にこの人が兄弟だったら、男前過ぎてヤバイなと思う。
そしてつい言ってしまった。



「俺………と、東条さんみたいなお兄ちゃんが欲しいなって思ってつい………見てました」

「…………そうか」


羞恥で耳まで赤く染める古市が可愛くて男として手を出してしまいたいが我慢する。
古市は東条の顔をみながらしょぼんとして言った。


「俺ずっと年上の兄弟が欲しくて………いざって時に頼りになって、困ったときに相談に乗ってくれるような優しい………。
そう考えてたら、東条さんが兄弟だったらすごいいいなって思いまして……」

「古市お前…………」
「ごっ、ごめんなさい。えーとっ………」

「謝んなよ、つーか嬉しいわ」


東条は古市の頬を愛でるように撫でて笑った。



「なんなら俺のこと一回『お兄ちゃん』って呼んでみるか?」

「えっ…………」



顔がさらに熱くなる。
だがこんなにおおらかで人として大きい東条を見ていたらそう呼んでみたくなったのは事実で………

古市は東条を見上げて嬉しさと恥ずかしさを合わせ、顔を赤くしながら少しはにかんで呼んだ。





「お……おにいちゃん……?」





東条は今夢見心地だった。 あの超絶可愛い古市が自分のことを『おにいちゃん』と呼んだのだ。
しかも平仮名で!そして古市が弟だったらあり得ないくらいブラコンになっていたかもしれない。

いや、絶対になる自信がある。

多分古市の『おにいちゃん』ボイス&あの恥ずかしげな顔を見た誰もがそう思ったはずだ。




「……………すまん」
「や、やっぱキモかったですか?」

「いや………俺じゃ良い兄貴にはなれそうもねぇわ」







だって絶対襲いそうだし。



―――――――――――――――――――――――――――――――


ただ古市に『おにいちゃん』と言わせたかっただけですけど!!
というかめっちゃ言われたい!!古市に『おにいちゃん』って言われたい!!

古市あああああああああかわいいいいいいいいwwwww
もうやばいよ!!東条さん羨ましいね!!!!!「


そして本当は男鹿ちゃん出す予定だったwww




『ふるいちいいいいいいいいい!!!!!てっめふざけんなああああああああ』

『な・・・なんだよ急に!!!!』


また浮気か!!!って言われんのか?
お前が長々とトイレ行ってるからじゃん!!!



『俺のことも【おにいちゃん】と呼べ!!!!』

『………………………………………何言ってんだお前』

『アイツをそう呼んどいて俺を呼ばねえのはおかしいだろーが!!!』

『いやおかしいのはお前の頭』




みたいなwwww
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