俺は今日の昼休み、男鹿に告白された。
その時の雰囲気は別段いつもと変わったところはなく普通にパンをかじってただけ。
「そういや古市、俺お前のこと好きなんだけど」
「……………………は?」
何を言っているのか理解出来ない。
この男は今一体何を言った?
「や、だから好きだって」
「はっ、はははは!!男鹿、たち悪い冗談言うなよ!!???」
思考が回らない。
なんだろ、うん。
とりあえず男鹿は死ねばいいよ。
「冗談じゃねーし、好きだし」
パンをもっさもっさ食いながら言われてもムードに欠ける。
しかし男鹿にムードを求める時点で間違いなのだが。
「だいたいお前には恥じらいっつーもんがねぇんだよ!なんかもうちょっと………こうっ、あるだろ!!??」
「お前俺が恥じらってるとこ見たいのか」
「……………………見たくない」
恥じらう男鹿。
想像の中でも吐き気を催した。
「つか、え?ほんとに好きなわけ?」
「好き」
何度聞いても信じられない。
この凶悪で残忍で傍若無人で人を人とも思わぬクソヤローが俺を好き?
確かに男鹿の友達って俺ぐらいだし小学校の頃からずっと一緒にいたけど………
「古市」
男鹿が近づいてくる。
「え、や、男鹿?」
なんとなく怖くて上目使いで見上げる。
男鹿はそんな古市を見て小さく舌打ちをした。
「誰も取って食いやしねーから………」
「あ…………」
距離を詰められ抱きしめられる。何故か抵抗出来なくてそのまま身を任せた。
男鹿は俺を強く囲んで言った。
「キス、したい」
「……………」
俺は肯定することも、否定することも出来なくて黙る。
――――沈黙は肯定
そう捉えたのか、顔が迫ってくる。
「………………ぁ…………」
男鹿と、キス。
嫌じゃないかも……しんない……
俺はその後も男鹿に啄まれるだけのキスを繰り返された。
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