*WCが終わったくらい?





「………何スか、これ……」

「抱き締めてる」
「………………」

心臓が痛いくらいに煩い。
背中までがっしりと、でも優しく包まれて鼓動が速くなる。ドキドキが止まらない。
正面から抱き締められどうすればいいのか分からないが、取り合えずは喜べばいいのかもしれない。
想い人の腕の中なんて夢のようで、まさか会った途端に人気の無い場所に連れて来られてこんなことをされるとは思いもしなかった。

「やっぱお前だな」
「?」
「お前以外とかあり得ねぇ」
「何が………」
「なんでもいーだろ。だからもうちょっと………」
「いやいやいやっ、こっちはそーいうわけにもいかないっつか……!」


ドキドキしすぎて頭おかしくなりそう…………

青峰は黄瀬の肩口に顔を埋めてさらに深く密着すると押し返され、不満げに睨んだ。
至近距離で睨まれて黄瀬は怯えるどころか余計に鼓動を速まらせる。

「ここ、公道だから……その、家なら……」
「やだ」
「…………」


やだって……………子供か。

黄瀬の明らかに困っている姿を眺め、ため息を一つついて話した。
黒子に言われたこと。

「テツが言ってたんだけどよ」



“未練があるなら手を伸ばしてみればいい”

“それでも掴めないかもしれない”

“でも、”


“掴めるかもしれない”



あいつにとっちゃ俺の悩み何かなんでもねーんだろうな。
未練を残さないように生きるあいつはいつだって影で努力して、頑張ってる。
その結果、テツは火神という光を手に入れた。

だから俺も。

手に入れる。


「戻って来ねぇ?」
「なに、が………え?…」

一度逃した。
綺麗に俺の手から逃げていった黄瀬をもう一度繋ぐために伸ばす。
今度は鎖じゃなくて、俺の手を。


「俺と付き合わねぇ?って言ってんだけど」
「っ、っっ…………」

黄瀬を民家の塀に押し当て、青峰と塀に挟まれて身動きが取れず視線も反らせない。
まさか告白されるとは思っていなかった。
良くても都合のいい相手にされるのだろうとしか考えていなかったから。
でも、そっか。青峰っちは好きなんだ、俺が。

それならもう無理しなくてもいいんスかね。
好きな気持ち、抑え込まなくてもいいんスかね。

「俺……っ、アンタの側に居ても、いいんスかね?」

涙で前が滲む。青峰の顔がよく見えない。
もっと近くで、魅せて。


「俺がお前に居てほしいんだっつの」
「ん…………っ」
淡く重ねるだけの行為が愛しくて抱き締めた。

「ね、もっかい……言って?」

涙でぼやける視界の先にいる君に期待を込めた。

「頼む………俺の側に居ろ」
「っ………当たり前、ス」


青峰は俺にさっき、戻って来ないかと聞いた。
中学のときほんの僅かながらも一応恋人としてお付き合いしていた頃もあった。
しかし高校入学のときにはもうほとんど縁は切れてて会ってなかった。
多分自然消滅。別れ話も出てなかったから。だから実際にはまだ別れてないため付き合わないか、というのも正しくない。

それよりも何よりも青峰は戻って来ないか、と聞いたが違う。
全然、何も合ってない。

だって俺は


「俺はいつだってアンタのこと忘れてなかった。ずっと好きだったし、信じてた」


青峰の心がまた戻って来てくれることを。
俺は何も変わってない。
変わったのは青峰っちだから、


「だから、戻って来てくれてありがとう」

「…………!」


ああ、そうか。
コイツは何も変わんねーのか。

そうか。


俺が黄瀬から逃げてただけだったのか。






「やっと捕まえた」



僕が大好きな君の心。


―――――――――――――――――――――――――――――――
WC終わって青峰っちが元に戻ったよってやつの話で、
自然消滅してた青黄がふっかーつ!みたいな話が急に書きたくなった
これネタ書いてたような書いてなかったような・・・記憶が曖昧っす
青黄うまうまwもぐもぐw
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