悪魔に攻撃をくらった古市はもう一週間目を醒まさない。
古市の家族も仕事や学校が終わった後入院中の古市の看病に訪れる日を送っていた。
男鹿は学校にも行かず、ひたすら古市の傍についている。誰が何と言っても動こうとしない。
巻き込んでしまったことに罪悪感があるのか、庇いきれなかった自分自身に対する怒りがあるのか、随分と酷い顔をしている。
ベル坊も心配そうに古市を見ている。
ヒルダは下僕ごときに坊ちゃまがそのような顔をするなど………と古市を睨んではいるが一応心配なのだろう。
目の色は若干焦っているように見える。
男鹿のような契約者なら悪魔からの攻撃を受けても傷を負うだけで済んでいるが、古市は別だ。
人間の中でも最弱中の最弱といっても過言ではない古市が、直接的に魔力を纏った技を受けて無事なはずがない。
身体……いや精神面においてもどんな影響が出るかも知れない。
目を醒まさない限り、どうなっているのか分からないのだ。
「………俺、便所行ってくるわ」
「あぁ」
男鹿が病室を出ていく直前だった。
「…………こ、こは………?」
ベッドから声が発せられた。
男鹿は目を見開き、古市に駆け寄り声を荒らげる。
「古市……?起きたのか!身体大丈夫か?お前っ」
一週間も眠ってたんだぞ!?と言おうとしたが、古市はぼー………、と何処か遠くを見ているような目をして、首を傾げた。
「…………誰、だっけ……」
「は?お前今冗談言うトコじゃねーだろ!?」
古市の言葉に震える身体を押さえ込んで古市の肩に手をかけ揺さぶる。
「待て男鹿……、これは……」
「ダゥ?」
ヒルダが古市を険しい視線で見つめた。
まさか、と思った。
「なぁ……俺は、誰………?」
古市は記憶を無くした。
――――――――――――――――――――――――――――
王道記憶喪失ネタww
コメディなアホな話にしたかったのに何かシリアスっぽいど。
男鹿→←古市
続きは・・・・・・ない。
スポンサードリンク
コメントフォーム