いつもの屋上に、いつもの景色。
今日も男鹿目当ての人達に絡まれ、怪我をする前に男鹿が助けに来る。


「………………」

いつもと1つ違うこと。


「古市」
「んっ…………男鹿くすぐったいって」



男鹿がなんかキモい。
俺を後ろから抱き抱えてさっきからキスばっかしてくる。
別にキスが嫌なんじゃない。

「どっか痒いとこはありませんか」
「ねーよ、つかどんな質問だ」


なんつーか本当キモいんだ。
いっつも好き勝手するくせに、俺の意見ガン無視のくせに。
何故か今日の男鹿はおかしい。


「なー、俺なんかした?男鹿がこんななのって俺のせい?」
「ん?別に古市がなんか急に大事に思えてなー」
「今までは大事じゃなかったのかよ」

コイビトのくせに。

「大事っちゃあ大事だけど。古市って俺のこと愛しちゃってるから俺も愛をな。宇宙よりでかい愛をやろうかと」
「なんだそれ」

「……………」


古市は俺の一番信頼出来る味方且つ、唯一俺が死ぬほど欲しいと思った奴だ。
それを再確認したのは今日の朝。

古市の言葉に



『古市、ケガとかねぇ?』
『だぁーいじょうぶだっ!』
『そーか』


『だってよ、』



『男鹿には俺だけしかいねーんだから俺に何かあったらお前が困んだろ
あーでも、それ言うなら俺も同じか』

『同じ?』

『俺だってお前だけじゃん』



俺には古市だけで。
古市には俺だけ。

それは確かに今更なことかもしれないが言葉にされると甘い響きを持っていて………


「古市」
「なんだよ?今日のお前本当おかしい」



暖かい日だまりに包まれたそこは

幸せ。

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