胸が痛いんだ。
俺から離れていく男鹿を見ていると



俺の傍に居て欲しい



でも男鹿の周りに人が増えることは『イイコト』だから
俺には邪魔出来ない


心の中で思うだけでは何もならないのに






「男鹿なんか嫌いだ」


誰もいない屋上で呟いた。
嫌いと何度呟いても結局は好きで、何度離れようとしても手を掛けてしまうから。
自分の弱さに吐き気すら覚えても掴んだ手を離せない。



「………嫌いだよ」


男鹿はもう俺だけの男鹿じゃない。
だから俺はもういない方がいい。



消えよう



男鹿から離れることが俺が奴にしてやれる唯一のことだから。












「なぁ三木」
「!、どうしたの?古市君」

三木は生徒会だから知ってるはずだ。



「聖石矢魔に編入したいんだけど、編入試験の話聞かせてくんね?」

「……………へ」

三木の驚いた顔が古市に視線をくぎ付けにしてそのままフリーズした。
驚きすぎ、と三木を軽く小突くがそれでも口をパクパクと開閉している。
やっと声を出したかと思うと思い切り叫ばれた。


「な、何で!!?男鹿と喧嘩でもした!?そんな編入って、ええっ!!」
「三木声でかいっ!」
「あ、ごめっ」

口を慌てて塞ぐ三木に呆れながら事情を話した。



「男鹿と喧嘩したってわけじゃないんだ…………」
「そ。で、編入したいんだけど編入試験あんだろ?それどれくらいのレベル?」
「…………古市君なら普通に受かると思うけど」

中学のときの古市の成績は上位だったはずだから頭はいい。
だが古市は高校に入ってからはほぼ勉強などしていない。
頭を使わなければ能力も低下してくるため、そうも言ってられない。


「高校の勉強、三木が俺に教えてくれよ」
「別にいいけど…………、本当に編入する気?」
「…………さっき言ったろ」

三木から顔を逸らした。



「俺は男鹿の傍に居ちゃいけない」


それだけ言うと古市は三木に、じゃあよろしくな、と言って帰ってしまった。
残された三木。





「古市君の愛、不器用すぎる」


男鹿の傍にいたいなら居ればいいのに。
僕がどんなに望んでも手に入らないものを君は容易に手放してしまうの?
いや、他のどんな人でも手に入らない。

僕は二人が好きなのに。




「君達が一緒にいることが好きだったのにな…………」


―――――――――――――――――――――――――――――――――

聖石矢魔に古市が編入しちゃうよ!な話。
三木古要素強めになるんだろうけど・・・・・やはり続き書かない

男鹿ちゃんは離れていく古市を引き留めようとしますが古市君華麗にスルーします。

もう徳川さんがリョーマスルーした時並にスルーします。
(知らんけど)


タイトルの意味はまんまです。


“君のためにさよなら”
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