裕希が悠太のベッドで漫画を読むことは珍しくないし、むしろ当たり前のことだ。
その間悠太は宿題をしたり次の日の予習をしたり。 たまに裕希の漫画を読んで暇潰しする。
今日は宿題も予習も終わって漫画を読んだりもしたがどうにも暇だ。


「裕希ー」
「んー」
「頭ゴミついてるよ」
「んー」


聞いてない。 一度漫画を読み出したら人の言うことは頭に入ってこないらしい。
仕方がない、と裕希の頭に手を伸ばした。
サラリ、と手に伝わる心地良い感触を捉えながらも付いていた埃をはらう。


「…………悠太?」
「ゴミ付いてた」

「ありがとう?」
「どういたしまして」

はらった後も手に残る裕希の髪の質感が気になって何度もすいてみる。
裕希は気にすることもなく漫画を読み始めた。
髪を優しく撫でる手は裕希も気持ちが良いし、言い様のない安心感を持ってページを捲る。

そんな落ち着いた空間の中に母の声が突撃してきた。


「裕希ー、悠太ー!そろそろお風呂入りなさーい!」
「「はーい」」

裕希は漫画を閉じてベッドの上で大きく体を反らして伸びをする。

「俺、先に入るからまだ読んでていいよ。上がったら声かけるし」
「………………」
「裕希?」


ベッドから離れてタンスから着替えを出そうとしたが裕希に服を引っ張られて動けない。
引かれるまま裕希が横たわるベッドに腰をかけた。
裕希はうつ伏せになって枕に顔を埋め、自分の頭をトントンと指差す。
悠太はその行動に納得したように再度裕希の髪に手を伸ばした。

「……………」
「………いつからうちの弟はこんな甘えたになったんだろうね」
「………さぁ」
「別にいいけど」

「たまにはお兄ちゃんに甘えてみようかと」
「ふーん………」

繰り返し撫でていると満足気に頭を手のひらに寄せてくる。


「どこか痒いところはありませんか」
「………つむじの右」

「ここ?」
「そこ」


「裕希ー!悠太ー!!お風呂入りなさい!!」
「「はーい」」


二度目となる母の声で裕希はベッドから起き上がった。
悠太もタンスから自分の着替えを出して部屋から出ると、裕希が後ろから抱きついてきた。
もちろん男女がするような甘いものではなく、裕希らしいぐでーっとしたスタイルで歩きたくないとでも言うように。


「重い」
「年頃の弟になんてこと言うの」
「年頃のお兄ちゃんに抱き付くんじゃありません」




裕希をズルズルと引きずって廊下を歩いて風呂場まで連れていく。
結局二人で風呂に入り、背中を流し合った。


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pixivに載せてたやつですけどこっちにもUPしときます^^
『君と僕。』で悠太と祐希ほのぼの兄弟ww

この二人は『+』な感じがいいよねww

気分転換に書いたら楽しかったww
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