古市は何か勘違いしてる。



確かに俺はあいつの


『男鹿って好きな女の子とかいたことあんの?』


っていうアホみたいな質問に正直に答えた。


『ねーよ、バカじゃねぇの』


確かにそう言った。
だがあのアホ古市は全くアホすぎた。

『じゃ、初恋もまだかー』



ばかか。
あぁバカでアホで最悪だ。


『男鹿怖がって寄ってくる女子もいなかったし。しょうがねーな』



なんて呑気に隣で笑われたらムカつくだろ?
だから古市に言ってやった。あいつの驚くとこが見たくてつい。





「俺だって……恋ぐらいする」



「………っ?????」

口を半開きにして目を見開いて固まっている姿は実に愉快だ。


「え…………、マジ?」
「大マジ」

そんな、ありえないみたいな顔されても困る。
だいたい古市が鈍いのが悪い。

「誰?つーか今いるのか?」
「今っつーか………ガキの頃からずっと好き」
「そ、なんだ………」


アレ?でも男鹿って女の子は好きになったことないって言ってなかったか?
え?え?
どういうこと?


「ガキの頃から他の奴なんか目に入んねーし、興味もねぇ」
「そんなに好きなのか?」



「好きだ」


ドキッと胸が高鳴った。まるで自分に言われたように感じたから。


「なんかショックかも………」
「なんで」
「今までずっと一緒に居たのに……全然分かんなかったから」

そんな気配、微塵も感じなかった。

「古市は俺に好きな奴がいんの、どう思う?」
「別に………何も?つーか、さっき女の子は好きになったことないって言ってたじゃねーか」







「……女なんか好きになるかよ」


「は?」


え。
それはつまりそういうことだよな?
え、え、えええっ!マジ?そっち系?



古市はぐるぐると考え、考えまくっても答えは一つしか出てこない。





「男鹿は男が好きなのか?」





頼む!否定してくれ!


そんな心の叫びも虚しく。男鹿は簡単に言ってのけた。





「男が好きっつーか、お前しか好きになったことねぇから分からん」

「へぇ~………そうなんだ」




ん?アレ?今なんかひっかかつたような?
いやいやいや!!ちょっと待て!今なんつった!?

『お前しか好きになったことない』?
それってどゆこと!?俺国語苦手だから分かんねーわ!!



「古市」

「な、なんでしょーか!?」

思わず後ずさる。
男鹿は真剣な顔で古市と向き合った。


「分かってんだろ、逃げんな」
「っ!」

左手を捕まれた。力を抜いているのか痛くはない。



男鹿って改めて見て分かったけど………
けっこう整った顔してるよな……なんか格好良いとは思う。
ハッ!俺は何考えてんだよ!
今考えることじゃねーだろ!?



「古市、嫌だったら嫌って言えよ」
「ぅ、わ」

掴まれていた左手を引かれれば、古市の体は簡単に男鹿の腕の中に収まった。


ヤバイ。ドキドキする。
なんだよ、これ………!



「古市、良い匂いすんな……」
「か、嗅ぐなよ」

スンスンと鼻を押し当てると古市の匂いが強くなった。

古市が抵抗しない。その事実が嬉しくてつい……





キスしてしまった。






「っな、なななっ!ななななっっっっ////////////////」
「あ、いやっちがっ!すすっすすすすまん!//////////」



今のキス!?

うわっ、うわ、うわああああああああ///////////
ヤバイっ!なんかやばい!
嫌じゃないとか!
マジか俺えええええええええええ///////////////


やばいやばいやばいっ////////////
なんか体が勝手に!!
古市のっ、めちゃくちゃ柔らかかったし!!
顔赤いのとか可愛すぎんだろ!
あああああああああああああああ/////////////////////



「え、えとっ古市!?//////////」
「はっはいぃ!?/////」

「いきなりでマジスマン!流石に嫌だったよな!?」
「………………っ//////」


男鹿の必死な言葉に古市は言葉が出せなかった。
だって古市は嫌じゃなかったから。

「古市?」
男鹿が下から覗いてくる。


「な、あ……………」
「?」

「キスされて嫌じゃなかったら………!それって相手に惚れてるってことなのか?/////」
「た、多分?て、え?」


それって………俺が好きってことか?
古市が俺を?マジ?



「俺も男鹿のこと、好っぅむ、ん」
「待て。まだ言うな」


口に手を被せられた。意味が分からない。

「俺にもっかいちゃんと言わせろ」

あー……成る程。なんかうん。
男鹿のこと好きだわ。


「古市が好きだ」

「………………俺も好きだよ」


今度は同時に唇を合わせた。
何度か啄んで離す。

「夢、か?」
「ばーか。現実だし」
「そーか………なんか眠くなってきた」
「一緒に寝るか」
「おぅ」




男鹿は古市を抱き込んで自分のベッドに倒れこんだ。

「古市が好きだ………好き」
「お、が………」

ベッドの上で古市の腰に腕を回し、言い続けた。

「好きだ………もう離さねぇから」
「いいよ、一生お前といる」

「………………」
「男鹿?寝たのか…………」





なんつーか、まあ……
幸せそうな顔してんな。


「男鹿…………」





俺はそのまま男鹿の腕の中で眠った。


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青春ってステキだねwwwww

くっっそうこいつら可愛wwwww


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