「お前って、あんま笑わないよな」




聖石矢魔に転校してきてから同じクラスになった東条にそんなことを言われた。


「え?そうですか?」
「おぉ」
「ん~……俺、けっこう表情豊かなほうだと思いますけど」

そんなに笑ってないか?
といつもの自分を思い返す。

「なんつーか、女子とかそこら辺に向ける笑顔はなんか違ぇ」
「わ、分かんないです」

女子には心からの笑顔を送っているつもりだ。
それが違うとは心外。



「お前、笑顔は男鹿にしか向けてねぇよ」

「?、どういうことですか?」

男鹿以外にも笑ってるはずだ。
言ってることが分からない。

「男鹿以外に向ける笑顔は安い」
「ムスッとしてるよりはいいじゃないですか」

怪訝な顔を向ける。
自分を否定されているようで機嫌が落ちていく。

なんでアンタにそんなこと言われなきゃいけないんだ。



「いや、まぁそうなんだけどよ………」
「東条さん?」
気まずそうに視線を逸らし、頭をガシガシとかいている。

「その…………」
いつも男らしく物事を口にするのに今はらしくない。



「俺にも…………、あんな顔向けて欲しい」

スマン、と付け加えられる。



「は?あ、いや……え?」

それはつまりどういう意味だ?
俺が男鹿にしか向けないらしい顔を東条さんにも?



「駄目だよな~、やっば」
「や、だって俺、自分の顔とか分かりませんし…………」

男鹿にしか向けない顔ってどんな顔だよ…………



「一応聞いとくが…………男鹿と付き合ってんのか?」
「なっ、何言ってんすか!アイツとはそんなんじゃないですよ!」
「じゃあ、好きなのか」


言葉に詰まる。否定出来ない。



「そうか。好きか」

東条さんの目が優しくなった気がした。
つーかそんなこと聞いてくるってことは……………まさか?



「東条さん、は………俺が好きなんですか」

違ったらかなり恥ずかしい。でもどうしても確認しておきたい。
そして答えは予想通り。



「好きだ。守ってやりてぇ」



「俺は……………今のまま、男鹿の傍に居たいです」

いくら東条が強くて格好良くてもやはり男鹿がいい。
男鹿が俺の中の一番なんだ。


「そろそろ男鹿来るんで、行きます」

東条の元を離れる。



「古市!良いこと教えてやる!」

何かと振り返ると大声で言われた。




「男鹿もお前のこと好きだぞ!」


それを聞いて口元が自然と緩み、東条に笑顔で答えた。






「とっくに知ってますよ!!」




「……!!」
走っていく古市を呼び止めはしなかった。
変わりに、呟く。





「男鹿以外にもそういう顔、出来んじゃねぇか」


――――――――――――――――――――――――


男鹿古←東増えろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

こんな感じの男鹿古←東が理想wwwww

増えてほしいな!!
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