※コミックス未収録キャラ登場
※ピュア崎
俺が中学の時。
当時帝光の主将だった虹村修造のことが好きだった。
「はーいざーきくーん?お前はこんなとこで何をしてんのかなー?」
「…………ゲッ…!」
いつもより優しい声色に汗が吹き出る。これはヤバイ。
逃げるか否か考えている間に灰崎の頭に重い拳が降ってきた。
「いっ~~……てぇ……!!!」
「何で今日サボった」
「つっ~………寝坊したからだよ」
「はぁ?」
「遅れて行ったらアンタ殴んだろが」
「当たり前だ!馬鹿か!あと敬語使え!馬鹿が!」
「二回も馬鹿って言うんじゃねぇ!」
そう言うとまた殴られた。
俺はこの態度を改めることなく何度も何度も部活を遅れて行ったり試合をサボったり、繰り返していた。
その度にあの人は俺を迎えに来ては殴って、殴って、殴って。
俺はタンコブが無くなることがなかった。好きになる要因なんて0だ。
「俺のことなんかほっとけよ、ウゼェし」
「お前……俺がこうしてなきゃ今頃退部させられてんぞ」
「……別に退部にすりゃいいだろ」
別に俺は退部させられても困らない。
バスケは好きだがそこまでしてバスケがしたいわけでもない。
主将が裏でセンパイ達に色々言われてんのも知ってる。さっさと止めさせりゃいいんだ。
「放っとけねんだよお前」
「は?」
「見張っとかねーとすぐどっかフラフラ行くし……危ういっつーか……一応心配してやってんだよ」
髪をかき混ぜられて少しだけ胸が鳴った。
心配なんてされたことないし、俺みたいな奴誰も構おうとしない。周りに迷惑ばっかかけてるうちに放っとかれるようになった。
俺も変に構われるよりかそっちのがよっぽど楽だったし。
構ってくる奴は怖いもの知らずのバカかただのバカだ。なのに、そのただのバカか此処に居た。
「虹村サン………あんたバカだろ」
「もう一発殴られてぇってか?」
「それは勘弁してクダサイ」
虹村は灰崎の頭をもう一度掻き回して先に歩き出したが、なんとなく離れたくなくて手を伸ばしてしまっていた。
後ろに体を引っ張られ立ち止まり振り返ると虹村のジャージの裾を引っ張り、俯く灰色の頭が目に入る。
眉間に皺を寄せて口を真一文字に結んで不機嫌そうな顔はほんのりと赤い。あぁ、と納得した。
不良っていうのは誰かに自分を見てもらいたいから、目立つようなことをしたり変わった行動を起こすんだ、と誰かが言っていた気がするが……
コイツはその典型だった。
「灰崎」
「……なんスか」
「お前って構ってちゃんだったんだな」
「は、はぁあ!?意味分かんねぇ!!違ぇし!!」
「ま、安心しろよ。俺はお前のこと放ったりしねーから」
「違うつってんだろっ!あんたマジウゼェ!!」
顔を真っ赤にして怒る姿に、中々可愛い後輩を持ったもんだと笑った。
最初は互いに手の掛かる素直じゃない後輩、ムカつく程世話焼きな先輩、だった。
けど、何度も同じことを繰り返すうちにそれだけじゃ足りなくなっていた。
殴るばかりする大きな手が優しく髪を撫でる行為に、自分だけを特別扱いする行動に、どうしようもない感情が生まれたのはいつだったか。気が付いたらそう想っていた。
どんな理由でもいいから傍にいて欲しい、俺を見付けて欲しい、なんて初めて思った。
一軍入りしてから何度目かの試合が終わったある日。
途中まで大勢一緒に帰っていた部員もそれぞれ散らばっていき、道には灰崎と虹村だけになった。
今日の試合のアドバイスや珍しく褒めてくれたりして嬉しくて。
さらにはよくやったな、と頭を撫でられてしまえば想いは溢れるばかりで。
頭の中がアンタへの「好き」で埋め尽くされる。
言いたい。
拒否されてもいいとまでは思わないが、それでももう自分に嘘がつけない所まで、誤魔化しが出来ない所まで来てしまった。
体の中で暴れる想いが外に出せればいいのに、と心で好きと何度も呟いていた。
今この瞬間さえも、
「……………………………好きだ……」
「……………は……?」
「…………………え?……今……」
なんて、言った?
そんなバカな、うっかりじゃ済まされねぇだろ。
しかも間髪入れず「冗談に決まってんじゃねーか」とか言えたなら良かったかもしれないが、この間はもう手遅れだ。
何のフォローも出来ない上に虹村はポカンとしてやがる。
完全に気を抜いていたせいか、口から勝手に零れ落ちた告白はしっかりと聞き取られてしまっていたようだ。
あぁ、先輩後輩の関係ももう終わりかと涙が出そうになるのを耐えるため目を閉じた。
けどいつもの暴言罵倒は降ってこない。
疑問に思い顔を上げると口元を手の平で押さえて顔をほのかに染める虹村がいる。
「……あー……今の……告白?」
「…………アンタの好きにとればいいだろ」
「お前ほんと可愛くねーな」
「うっせぇな……俺が好きだったらなんだよ」
男同士で、アンタより一つ年下でガキな俺を相手にしてくれるはずもないのに。
叶わない恋をしていると自覚していても諦められなくて、何色にも染まることがないその色に焦がれた。
虹村は不貞腐れている灰崎に笑みを浮かべ手を掴むとそのまま互いの顔の間に持ち上げる。
「………っ!」
手を掴まれたことに驚き、虹村を振り返るとちょうど向かい合うようになり、気まずさに視線を反らした。
触れる手が熱い。鼓動が速くなるのを嫌でも自覚してしまう。
掴まれた手と鋭く突き刺さる視線に居心地悪くて振り払おうとしたが、さっきより握る力が強まりそれを止めさせる。
「なん、だよ」
「もう一回言えよ」
「……?」
首を傾げて見上げてくる灰崎を手を引いて一歩分引き寄せる。
腕の中に入るか入らないかの距離に心臓が痛い程鼓動を鳴らして止まらない。
『抱き締められたい』
『抱き締めてしまいたい』
焦されているのはお互いだった。
「素直にもう一回ちゃんと言えよ」
「なっ……」
誰の言うことも聞かないくせに俺に怒られる時は素直……とまではいかなくてもやり返すことなく殴られたままの、お前。
自分より一つ年下の生意気なガキから目を離せなくなったのはいつからだったか。
俺にだけはなつくコイツに心惹かれた。
「ちゃんと言えたら、抱き締めてやるから」
「…………っ」
悔しそうな、泣きそうな顔をして灰崎は虹村の目をしっかりと捕え、小さな言葉を紡いだ。
『好き』
確かにその二文字は虹村の鼓膜に心地好く浸透する。
そしてゆっくりと腰に手を回して抱き締めれば、灰崎もまたぎこちなく広い背中にしがみつくように抱き返した。
「良くできました」
「うるせぇ………つかアンタは言ってくんねーの?」
「敬語、ちゃんと使えたらな」
虹村がサドだとは知っていたがまさかこんな時までサドを発揮するとは思わなかった。
そんな言葉に従ってまで言ってもらいたいわけじゃない。
それなのに、虚勢で張ったプライドがぼろぼろと脆く崩れ落ちる音がする。
胸が苦しい。恥ずかしい、恥ずかしい、恥ずかしい。
それでも、
「虹村さん………お願い、だから…………言って、ください」
まさか本当にお願いをされるとは思っていなかったからか、虹村は呆気にとられ固まるが、灰崎の意外ないじらしさに体温が上昇する。
コイツ、こんなに可愛かったか?
今までの灰崎といえば素直じゃなくて反抗的で天の邪鬼で生意気な不良小僧。
素直な灰崎を知らないだけにこれは心臓に悪い。
誰にも見せたくない、なんて思わされたことに酷く目眩がする。
「灰崎」
「……………」
灰色から覗く真っ赤な耳に口を寄せて言葉を落とした。
「好き」
いつもより低くて深い声に体の芯から震え上がる。
四肢が熱を帯びて、どうしようもない『好き』が溢れて止まらない。
心臓が壊れそうだ。好きな人に自分と同じように『好き』だと想ってもらえたのは初めてだった。
自分を抱き締める腕の中が心地好くて愛しくて目尻が熱くなる。
「虹村…さん………」
「ん?」
弱い力で胸板を押し返され名残惜しく離すと、戸惑いがちに灰崎が見上げてくる。
口を開いたかと思えば何も言わずに閉じ……を数回繰り返すと意を決したように睨んでくる(おそらく本人に睨んでいる自覚はないが)。
そして目蓋を強く閉じた。
顔は虹村を見上げるように傾けられ閉じられた目蓋と赤い顔とくれば、求められていることは一つ。
灰崎の輪郭に手を伸ばすと緊張するのか目蓋がさらに強く閉じられる。
可愛いな、と素直に感じながら顔をさらに近付けると二人の影が一部重なった。
「……………え、」
「何だよその顔は……」
「今の、なに」
「何って、デコチューだろ」
「デコチューは知ってんだよ……なんで……」
口にしなかったんだ、は気恥ずかしくて口に出すことを躊躇われた。
いや、デコチューでも嬉しいのは嬉しい……けど、やっぱり口に期待を寄せていただけに少しやるせねぇ。
こっちは勇気出してねだってみたっつーのに。恥ずかしい。
もっと、と欲張るのは自分の悪いクセだと分かっているがこればかりは欲張らずにいられない。
「口はまた今度の楽しみにとっとけ。一気に全部やって飽きられたくねぇし」
「あ、飽きるわけねぇだ、ろっ…」
ちゅっ、と今度は頬に虹村の唇が触れる。
完全不意打ちのホッペチューに灰崎は赤い顔をさらに真っ赤に染め上げた。
一体俺以外の誰がこんな風に赤くなり熱っぽい眼をする灰崎を知っているだろうか。
「アンタほんと最悪……っ」
「お前が可愛いのが悪ぃ」
「かっ…かわっ……目ぇ腐ってんじゃねぇの!」
照れ隠しに吠える灰崎の頭を撫で回して、そっと指を絡め手を繋いで歩き出した。
灰崎祥吾、中学一年冬の出来事だった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
虹灰が絡んだ瞬間に主将×手の掛かる後輩・不良が大好きな私の時代が来たのです。
ボコリ愛万歳。虹灰万歳。灰崎君が可愛くて仕方ない。虹村さんまじかっけえ。
私はやっぱり黒髪が好きだ。虹灰を好きになってしまったからか、きーちゃんのこと好きだけど・・・!
好きだけど・・!!って悶々としてる。だって灰崎が可哀想で仕方ない。
ついでに赤司様も同じ感じです。まあ虹村さんから言い出したことだしね・・・。
でも虹灰の絡みがもう見れないかと思うと切ない。てか私もだけど腐女子の方達ってすごいよね、
たったアレだけの絡みでよくそこまで妄想が膨らんだものです(笑)皆大好き。灰崎君超泣かせたい。
手とか縛られたりする灰崎君は何処ですか。灰崎君は女と遊ぶけどキスまでとかなら可愛い。
肉体関係は無理な灰崎君まじ可愛い。一生DT貫けばいい。処女は虹村さんに捧げましょうね。
っていう・・・・青黄ちゃんも書きたいのだけど・・・今じゃ供給がありすぎて書けなくなってしまいました。
何故か私は供給が少ない方が書けるという不思議・・・。
虹灰が私の好みドストライクだったせいもあるんですけどね・・・・・
※ピュア崎
俺が中学の時。
当時帝光の主将だった虹村修造のことが好きだった。
「はーいざーきくーん?お前はこんなとこで何をしてんのかなー?」
「…………ゲッ…!」
いつもより優しい声色に汗が吹き出る。これはヤバイ。
逃げるか否か考えている間に灰崎の頭に重い拳が降ってきた。
「いっ~~……てぇ……!!!」
「何で今日サボった」
「つっ~………寝坊したからだよ」
「はぁ?」
「遅れて行ったらアンタ殴んだろが」
「当たり前だ!馬鹿か!あと敬語使え!馬鹿が!」
「二回も馬鹿って言うんじゃねぇ!」
そう言うとまた殴られた。
俺はこの態度を改めることなく何度も何度も部活を遅れて行ったり試合をサボったり、繰り返していた。
その度にあの人は俺を迎えに来ては殴って、殴って、殴って。
俺はタンコブが無くなることがなかった。好きになる要因なんて0だ。
「俺のことなんかほっとけよ、ウゼェし」
「お前……俺がこうしてなきゃ今頃退部させられてんぞ」
「……別に退部にすりゃいいだろ」
別に俺は退部させられても困らない。
バスケは好きだがそこまでしてバスケがしたいわけでもない。
主将が裏でセンパイ達に色々言われてんのも知ってる。さっさと止めさせりゃいいんだ。
「放っとけねんだよお前」
「は?」
「見張っとかねーとすぐどっかフラフラ行くし……危ういっつーか……一応心配してやってんだよ」
髪をかき混ぜられて少しだけ胸が鳴った。
心配なんてされたことないし、俺みたいな奴誰も構おうとしない。周りに迷惑ばっかかけてるうちに放っとかれるようになった。
俺も変に構われるよりかそっちのがよっぽど楽だったし。
構ってくる奴は怖いもの知らずのバカかただのバカだ。なのに、そのただのバカか此処に居た。
「虹村サン………あんたバカだろ」
「もう一発殴られてぇってか?」
「それは勘弁してクダサイ」
虹村は灰崎の頭をもう一度掻き回して先に歩き出したが、なんとなく離れたくなくて手を伸ばしてしまっていた。
後ろに体を引っ張られ立ち止まり振り返ると虹村のジャージの裾を引っ張り、俯く灰色の頭が目に入る。
眉間に皺を寄せて口を真一文字に結んで不機嫌そうな顔はほんのりと赤い。あぁ、と納得した。
不良っていうのは誰かに自分を見てもらいたいから、目立つようなことをしたり変わった行動を起こすんだ、と誰かが言っていた気がするが……
コイツはその典型だった。
「灰崎」
「……なんスか」
「お前って構ってちゃんだったんだな」
「は、はぁあ!?意味分かんねぇ!!違ぇし!!」
「ま、安心しろよ。俺はお前のこと放ったりしねーから」
「違うつってんだろっ!あんたマジウゼェ!!」
顔を真っ赤にして怒る姿に、中々可愛い後輩を持ったもんだと笑った。
最初は互いに手の掛かる素直じゃない後輩、ムカつく程世話焼きな先輩、だった。
けど、何度も同じことを繰り返すうちにそれだけじゃ足りなくなっていた。
殴るばかりする大きな手が優しく髪を撫でる行為に、自分だけを特別扱いする行動に、どうしようもない感情が生まれたのはいつだったか。気が付いたらそう想っていた。
どんな理由でもいいから傍にいて欲しい、俺を見付けて欲しい、なんて初めて思った。
一軍入りしてから何度目かの試合が終わったある日。
途中まで大勢一緒に帰っていた部員もそれぞれ散らばっていき、道には灰崎と虹村だけになった。
今日の試合のアドバイスや珍しく褒めてくれたりして嬉しくて。
さらにはよくやったな、と頭を撫でられてしまえば想いは溢れるばかりで。
頭の中がアンタへの「好き」で埋め尽くされる。
言いたい。
拒否されてもいいとまでは思わないが、それでももう自分に嘘がつけない所まで、誤魔化しが出来ない所まで来てしまった。
体の中で暴れる想いが外に出せればいいのに、と心で好きと何度も呟いていた。
今この瞬間さえも、
「……………………………好きだ……」
「……………は……?」
「…………………え?……今……」
なんて、言った?
そんなバカな、うっかりじゃ済まされねぇだろ。
しかも間髪入れず「冗談に決まってんじゃねーか」とか言えたなら良かったかもしれないが、この間はもう手遅れだ。
何のフォローも出来ない上に虹村はポカンとしてやがる。
完全に気を抜いていたせいか、口から勝手に零れ落ちた告白はしっかりと聞き取られてしまっていたようだ。
あぁ、先輩後輩の関係ももう終わりかと涙が出そうになるのを耐えるため目を閉じた。
けどいつもの暴言罵倒は降ってこない。
疑問に思い顔を上げると口元を手の平で押さえて顔をほのかに染める虹村がいる。
「……あー……今の……告白?」
「…………アンタの好きにとればいいだろ」
「お前ほんと可愛くねーな」
「うっせぇな……俺が好きだったらなんだよ」
男同士で、アンタより一つ年下でガキな俺を相手にしてくれるはずもないのに。
叶わない恋をしていると自覚していても諦められなくて、何色にも染まることがないその色に焦がれた。
虹村は不貞腐れている灰崎に笑みを浮かべ手を掴むとそのまま互いの顔の間に持ち上げる。
「………っ!」
手を掴まれたことに驚き、虹村を振り返るとちょうど向かい合うようになり、気まずさに視線を反らした。
触れる手が熱い。鼓動が速くなるのを嫌でも自覚してしまう。
掴まれた手と鋭く突き刺さる視線に居心地悪くて振り払おうとしたが、さっきより握る力が強まりそれを止めさせる。
「なん、だよ」
「もう一回言えよ」
「……?」
首を傾げて見上げてくる灰崎を手を引いて一歩分引き寄せる。
腕の中に入るか入らないかの距離に心臓が痛い程鼓動を鳴らして止まらない。
『抱き締められたい』
『抱き締めてしまいたい』
焦されているのはお互いだった。
「素直にもう一回ちゃんと言えよ」
「なっ……」
誰の言うことも聞かないくせに俺に怒られる時は素直……とまではいかなくてもやり返すことなく殴られたままの、お前。
自分より一つ年下の生意気なガキから目を離せなくなったのはいつからだったか。
俺にだけはなつくコイツに心惹かれた。
「ちゃんと言えたら、抱き締めてやるから」
「…………っ」
悔しそうな、泣きそうな顔をして灰崎は虹村の目をしっかりと捕え、小さな言葉を紡いだ。
『好き』
確かにその二文字は虹村の鼓膜に心地好く浸透する。
そしてゆっくりと腰に手を回して抱き締めれば、灰崎もまたぎこちなく広い背中にしがみつくように抱き返した。
「良くできました」
「うるせぇ………つかアンタは言ってくんねーの?」
「敬語、ちゃんと使えたらな」
虹村がサドだとは知っていたがまさかこんな時までサドを発揮するとは思わなかった。
そんな言葉に従ってまで言ってもらいたいわけじゃない。
それなのに、虚勢で張ったプライドがぼろぼろと脆く崩れ落ちる音がする。
胸が苦しい。恥ずかしい、恥ずかしい、恥ずかしい。
それでも、
「虹村さん………お願い、だから…………言って、ください」
まさか本当にお願いをされるとは思っていなかったからか、虹村は呆気にとられ固まるが、灰崎の意外ないじらしさに体温が上昇する。
コイツ、こんなに可愛かったか?
今までの灰崎といえば素直じゃなくて反抗的で天の邪鬼で生意気な不良小僧。
素直な灰崎を知らないだけにこれは心臓に悪い。
誰にも見せたくない、なんて思わされたことに酷く目眩がする。
「灰崎」
「……………」
灰色から覗く真っ赤な耳に口を寄せて言葉を落とした。
「好き」
いつもより低くて深い声に体の芯から震え上がる。
四肢が熱を帯びて、どうしようもない『好き』が溢れて止まらない。
心臓が壊れそうだ。好きな人に自分と同じように『好き』だと想ってもらえたのは初めてだった。
自分を抱き締める腕の中が心地好くて愛しくて目尻が熱くなる。
「虹村…さん………」
「ん?」
弱い力で胸板を押し返され名残惜しく離すと、戸惑いがちに灰崎が見上げてくる。
口を開いたかと思えば何も言わずに閉じ……を数回繰り返すと意を決したように睨んでくる(おそらく本人に睨んでいる自覚はないが)。
そして目蓋を強く閉じた。
顔は虹村を見上げるように傾けられ閉じられた目蓋と赤い顔とくれば、求められていることは一つ。
灰崎の輪郭に手を伸ばすと緊張するのか目蓋がさらに強く閉じられる。
可愛いな、と素直に感じながら顔をさらに近付けると二人の影が一部重なった。
「……………え、」
「何だよその顔は……」
「今の、なに」
「何って、デコチューだろ」
「デコチューは知ってんだよ……なんで……」
口にしなかったんだ、は気恥ずかしくて口に出すことを躊躇われた。
いや、デコチューでも嬉しいのは嬉しい……けど、やっぱり口に期待を寄せていただけに少しやるせねぇ。
こっちは勇気出してねだってみたっつーのに。恥ずかしい。
もっと、と欲張るのは自分の悪いクセだと分かっているがこればかりは欲張らずにいられない。
「口はまた今度の楽しみにとっとけ。一気に全部やって飽きられたくねぇし」
「あ、飽きるわけねぇだ、ろっ…」
ちゅっ、と今度は頬に虹村の唇が触れる。
完全不意打ちのホッペチューに灰崎は赤い顔をさらに真っ赤に染め上げた。
一体俺以外の誰がこんな風に赤くなり熱っぽい眼をする灰崎を知っているだろうか。
「アンタほんと最悪……っ」
「お前が可愛いのが悪ぃ」
「かっ…かわっ……目ぇ腐ってんじゃねぇの!」
照れ隠しに吠える灰崎の頭を撫で回して、そっと指を絡め手を繋いで歩き出した。
灰崎祥吾、中学一年冬の出来事だった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
虹灰が絡んだ瞬間に主将×手の掛かる後輩・不良が大好きな私の時代が来たのです。
ボコリ愛万歳。虹灰万歳。灰崎君が可愛くて仕方ない。虹村さんまじかっけえ。
私はやっぱり黒髪が好きだ。虹灰を好きになってしまったからか、きーちゃんのこと好きだけど・・・!
好きだけど・・!!って悶々としてる。だって灰崎が可哀想で仕方ない。
ついでに赤司様も同じ感じです。まあ虹村さんから言い出したことだしね・・・。
でも虹灰の絡みがもう見れないかと思うと切ない。てか私もだけど腐女子の方達ってすごいよね、
たったアレだけの絡みでよくそこまで妄想が膨らんだものです(笑)皆大好き。灰崎君超泣かせたい。
手とか縛られたりする灰崎君は何処ですか。灰崎君は女と遊ぶけどキスまでとかなら可愛い。
肉体関係は無理な灰崎君まじ可愛い。一生DT貫けばいい。処女は虹村さんに捧げましょうね。
っていう・・・・青黄ちゃんも書きたいのだけど・・・今じゃ供給がありすぎて書けなくなってしまいました。
何故か私は供給が少ない方が書けるという不思議・・・。
虹灰が私の好みドストライクだったせいもあるんですけどね・・・・・
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