今日も青峰君ときーちゃんは一緒にバスケしてる。
きーちゃんは明らかに青峰君のことが好きで追いかけてる。
憧れと恋慕が混ざってるけど、自分の気持ちにちゃんと自覚してると思う。
「今日も朝練の前からきーちゃんとしてたの?」
「おー…………、まじ眠ぃ……」
そんなの当たり前じゃない。
朝練だってかなり早いのに。
そんなの睡眠不足になるに決まってるよ。
「青峰君って何だかんだ言っても、ちゃんときーちゃんの相手してあげるよね」
「……アイツしつけーし。後でうるせーし」
「ふーん?でも結構楽しそうに見えるよ?」
「どこが。アイツ弱ぇからすぐ終わる」
嬉しいくせに。
あんなに懐いてくれた子、初めてで構ってあげたいんでしょ?
「青峰君、きーちゃんのこと好きなの?」
なんとなく口から零れた。
「なんで……」
「だって、きーちゃんが青峰君のこと好きなのは知ってるんでしょ?」
「……………」
沈黙は肯定だよ。
「知ってて一緒にいるってことは好きなのかなーって」
「そんなんじゃねーよ」
フィと目を逸らされた。
青峰が向けた視線の先は窓の外、グラウンドだ。
桃井もつられて外を見るとよく知った人物がいた。
「きーちゃんのクラス、1時間目体育なんだね」
「………らしいな」
同じクラスの男子とサッカーボールで戯れている。
「…………」
「……………」
青峰君。
普通好きでもない子にそんな目は向けないよ。
今までずっと青峰君と一緒にいたけど、そんな目で見た子きーちゃんぐらい。
あ。
きーちゃんこっちに気づいた。
「青峰っちー―!!桃っち――!」
ブンブンと手を振られ、こっちも大きく振りかえした。
「きーちゃーん!ほらっ、青峰君も!」
「…………」
仕方なく片手だけ上げる。
たったそれだけなのに黄瀬の顔は嬉しそうに綻ぶ。
そんな黄瀬を見て青峰の表情も柔らかくなる。
「…………いいな」
お互いにそういう顔が出来る相手がいて。
「青峰っち――!!今日こそ負けないっスよー!!」
部活後の1on1のことを言っているのだろう。
「俺が負けるわけねーだろ」
ハハッと笑う。
「きーちゃんって本当に青峰君のこと好きだよね~」
「別にそんなんじゃねーって」
「照れてるの?」
「っなわけねーだろ!」
「素直じゃないねー」
「黙れさつき!」
「チャイム鳴るし、そろそろ戻るから!」
教室のドアの方へ走っていく。
「ちゃんとノート返しにきてよ―?」
「分かってるって!」
青峰の声に耳を傾けながら自分の教室に向かう。
ねぇ青峰君。
私、ちゃんと分かってる。
青峰君がきーちゃんのこと好きって自覚してること。
きーちゃんがモデルで有名人だから手を出さずにいることも。
それを知ってるからきーちゃんが青峰君に告白しないことも。
全部、全部知ってるの。
だから二人を応援したいし相談に乗ってあげたい。
でも、その一方で自分たちの力で解決して幸せになって欲しい。
恋にはモデルも性別も関係無いんだよって。
二人に教えてあげたい。
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桃っち超良い子!!!!!!
たまには他人視点のものが書きたかったww
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