ハロウィンになったせいか街が橙に色付いていつもとは違う雰囲気が漂う。
そしてお馬鹿な石矢魔クラスはいつもより高いテンションでこのイベントを楽しんでいた。






「「「「トリックオアトリート!」」」」




クラスに入った瞬間目の前にクラッカーが弾けた。
男鹿と古市は目をパチクリさせてこれはどういうことかと考えてみる。


「あー今日そういやハロウィンだったっけ」
「あぁ、古市にイタズラ出来るやつか」
「何で俺限定?しかもお菓子よりイタズラかよ」

「古市にイタズラすんのが俺の生き甲斐」
「あっそ」



キャッキャとはしゃぐ烈怒帝瑠の女子に頬を緩ませながら男鹿の頭を叩く。
男鹿は叩かれてもケロッとした顔で古市に尋ねた。


「古市今菓子持ってんのか」
「うんや?持ってないけど」


腹減ったのか?と聞くと俺的に嫌な予感しかしないかなり嫌な笑みを浮かべる。
ニタニタて笑う男鹿ほど最悪なものはない。



「古市くーん」

「死ね」

「まだ何も言ってねーだろが」
「……………録なこと言わねぇだろ」


男鹿はそんな古市の言葉もスルーし、古市の机に自分の席から身を乗り出して顔を近づけた。
古市は至近距離で男鹿の顔を睨み付ける。

片手で顎を軽く持ち、眉間に皺を寄せる古市の顔を少し上に傾けた。



「お菓子をくれなきゃイタズラするぞ?」



「……………」


そーいうことか。つーか確認とってまで俺にイタズラしたいのかよ。

しかも顔ちけーし。 なんかなぁ…………




「菓子、持ってねんだろ?」
「持ってねーな」

「イタズラ決定な」



かぷっと頬を軽く噛まれる。

歯形が付かない程度に力加減し、あむあむと甘噛みを繰り返すと古市はくすぐったそうに笑った。
頬にキスして離れて次は鼻の頭に噛みつく。

甘い甘い恋人同士のハロウィンオーラを出しまくる二人は周りのことなど忘れていた。



「お前らキモい…………」
「リア充死ね」
「いちゃいちゃしてんじゃねーよ」
「ははっ、ラブラブだね」


「古市は今からおれとハロウィンすんだから邪魔したら殺す」
「………………またやった」


もう皆知っていると分かって最近古市は気を抜いている。
前は誰かに悟られないようにずっと注意していたが、その緊張も解けて今ではこんな感じ。



「あー………男鹿帰ろ」
「なん………」


近づいてきた古市の顔は男鹿の顔を通り過ぎ、耳元で止まる。





『家でならいくらでもイタズラさせてやる』




「………!!」


鞄を渡されて古市の後を追った。





帰ったらどんなイタズラをしてやろうか。



―――――――――――――――――――――――――――――


ハッピーハロウィン!!

あんまりハロウィンぽくないですが!!!

ごめんなさい!!!
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